きっともっと遠くへ行きたくなる。旅先へ連れて行く特別な一冊 #1 | 旅と本
旅に出る前。荷物を詰め込むときに、一番最後まで悩んでしまうのが「本」の存在。
わたしはkindleより圧倒的に紙の本派で、いつも鞄の中には何かしらが1冊入っている。
日常の延長線を味わうために、昨日まで読んでいた読みかけの本を持って行こうか。
それとも、何度でも読み返したいあの本を持って行こうか。
それらを天秤にかけた末、結局いつも、どちらも切り捨てられない。
だから、どんなに短い旅でもパンパンに膨らんだ鞄の中には、本たちが、狭そうにしながらこちらを見ている。
そんな風にしながら、2018年の上半期、たくさんの本達と一緒に旅した。その中から今回は「何度でも読み返したあの本達」に焦点を絞って並べてみた。
私にとっては、何にも変えられない特別なパートナーたち。
【2018年上半期】一緒に旅した、とっておきの本達 | 旅と本
1. リトル・ターン
▷ リトル・ターン
もう何回読み返したかわからない、ここ10年くらいで多分一番読んでいる一冊。
はじめて読んだのは15歳のとき。最初はあまり理解できなかったのだけれど、毎年読むたびに、自分の中にじんわり染みてくる。「このひとが読んだらどんな風に感じるんだろう」と気になったら、真っ先にプレゼントしてしまう、お守りのような存在。
2. モモ
▷モモ
知らず知らずに進行している、心の環境破壊に気づく本。時間の大切さ、そして人生で本当に大切にすべきことを教えてくれる。灰色の服の男たちに時間を奪われてしまった大人達は、まさに現代を鏡に写したようで。旅先でついつい先へ先へと急ごうとしてしまう自分に「ゆっくりで良いんだよ」と、声をかけてくれる。モモを読むと、毎日にほんのり、優しい色がつく。
3. たもんのインドだもん
14歳の頃からインドと日本を行ったり来たりする著者。昔のインドの姿と現代の姿をゆるりと話す、ショートエッセイ。旅先のカフェでコーヒーを飲んでいるとき、ぱらっと片手で気軽に開けるのがお気に入り。読むと今すぐインドに行きたくなる。読まずとも行きたくなるけれど。
4. 霧のむこうの不思議な町
すこし怖いような、だけれど何処か懐かしいような。そんな不思議な気持ちを連れてきてくれる本。今すぐにでもピエロの傘が、めちゃくちゃ欲しくなります。旅先で読むと、まるで主人公のリナと一緒にへんてこな異世界に迷い込んでしまったような疑似体験ができる。(一緒に連れていってほしい国ナンバー1は間違いなくチェコ)
5. 夢に向かって
▷ 夢に向かって
そこにある空気ごと吸い込んでしまいたくなるような、抜けるような空の写真集。綺麗な空に向かってシャッターを切ると、いつだってこの本が脳裏に浮かぶ。飛行機で空を眺めながらパラパラ読むのがオススメ。タイトルの「夢に向かって」は、これまでの著者の人生を知ると、よりグッと胸にくる。
6. インド旅行記[3]
リシケシュに足を運ぶキッカケになった一冊。インドに限らず、どの国に行くときも必ず連れていくようになった。すごく派手ではないけれど、筆者の「好き」がひしひしと伝わってくる本。等身大のインドをちらり覗く惹かれ、ついつい何度も読み返してしまう。心揺さぶられる旅本ではなく、本当に、日常の延長線上に旅があるような、そんな感覚になれる本。
7. サヨナライツカ
▷ サヨナライツカ
無性に泣きたくなったとき、一緒に泣いてくれる。タイでぜひ読んでほしい一冊。賛否両論が見事かっちり半分に分かれるけれど、これを読んで「わかる」と思う女性といつか一晩中語りながら飲み明かしてみたい。初めて読んだ日、あまりに泣きすぎて顔が腫れ、会社にいかれなかった。
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